ポケット就活

外資系コンサルティングファームの選考体験記です

KPMGコンサルティング 1dayインターンシップ体験記

こんにちは。


初めてましての方は以下のnote紹介ページをお読みください。

note.mu

 

さて、最初の体験記はKPMGコンサルティングです。KPMGは外資就活にあまり体験記が多くなかったので、需要も少しはあるかと思った次第です。

 

このnoteは純粋に選考内容とそのポイントをお伝えするためのものなので、企業説明などはすべてカットして、いきなり選考のレポートをお届けしたいと思います。(当然ですが、本体験記は他就活サイトには一切投稿しておりません。)

 

では、どうぞ。

 

KPMGコンサルティングの選考フローと選考時期


私が受験した選考は秋の1dayインターンです。このインターンとそれに続く本選考は

 

ES→Webテスト→1dayインターン→1次面接→2次面接→内定

 

というフローになっています。この企業に関しては実際に内定を頂きましたので、そこまで順を追って解説したいと思います。

 

ただ、ESとWebテストについてはKPMG特有のものでもなく、他の選考体験記(外資就活、ワンキャリアなど)でも多く取り上げられていますのであえて扱いません。

 

以下では、あまり世に出ていない1dayインターンとその後の選考について書きたいと思います。(面接については後日別記事にて。)

 

1dayインターンシップの概要


私が参加したのは、2018年11月20日に開催された1dayインターンでした。11月5日にES通過連絡を、15日にWebテスト通過連絡を頂き、インターンに参加しました。

 

場所:大手町フィナンシャルシティ(本社)
時間:16:00-20:00ごろ
人数:学生40人弱(一班6,7人×6班)、社員4人
学生の所属大学:東大早慶が7割ほど

 

外資就活の体験記を見ていると「インターンというよりも選考会という印象だった」という声が多いですし、実際4時間しかないのでインターンでもなんでもないのですが、とはいえ「選考会」というほどピリピリした雰囲気でもありませんでした。

 

当日の流れは以下の通りです。

 

会社説明(一時間ほど)→グループワーク(一時間半)→発表(各班5分、質疑あり)→懇親会

 

グループワークというのは、このあと詳述するe-sportsに関するもので、懇親会というのは各班に一人社員が入ってざっくばらんにお話をするというものです。

 

グループワークの内容


グループワークでは、「e-sports市場を盛り上げるためにはどうすればよいか」が課題になりました。KPMGが近年力をいれるこの分野が題材です。(実はKPMG以外のBig4もe-sportsにはかなり精力的に取り組んでいます。)

 

班ごとにクライアントとするアクターが異なるという珍しいタイプのワークで、今回は大会主催者、ゲーム会社、大会施設などが6班に1つずつ振り分けられました。各班は、"そのアクターが"e-sports市場を盛り上げるとしたら何をすべきかを考えることになります。

 

時間は1時間半です。グループディスカッションだと考えると長いかも知れませんが、このインターンでは模造紙にまとめて発表しなくてはならないため、紙に落とす時間を考慮すると実はそんなに長くありません。

 

グループワークの進め方と評価方法


ワークの進め方は班で自由に決めてOKです。ホワイトボード、ポストイット一式も与えられるので、それを使うこともできます。(ちなみにお菓子もあり)

 

私の班は課題説明の際に社員が挙げていた問題点に自分達の考える問題点を加え、その原因をブレインストーミングのような形式で考え、ポストイットにまとめました。

 

その後、原因として類似するものをグルーピングし、それぞれに対する打ち手を考えました。発表は自分を含め二人が担当しました。質疑では割と厳しめの質問が飛んできます。

 

本グループワークは、その全てのプロセスが社員に評価されているわけではありませんでした。社員は班の数より少ないため、一人が複数班を担当しているためです。定期的に社員が評価のためのボードを持って班のテーブルに回ってくるスタイルでした。

 

つまり、(GDに似ていますが)社員に見られていないところでの議論への貢献は評価されないということです。

 

となると、選考突破のためには社員がいるときにどれだけ議論への貢献を示せるかということになります。

 

グループワークにおける評価のポイント


グループワークの際のポイントは2点あります。

 

①必ず発言する

これは当然ですね。ただ、もちろんみんな発言したがるので、もしかすると先に誰かに発言されてしまうかもしれません。ですから、

 

②もし他の人が発言し始めた場合、それが終わった直後に「その人の発言がどう整理できるか」を発言し、議論を進める

これが重要です。

 

例えば、打ち手を議論しているときにやや抽象的な打ち手のアイデアが誰かから出たとします。このときに、「それでは抽象的すぎます」といったようにただ否定をするだけの発言では議論へ貢献していません。

 

そうではなく、「そうですよね、大まかにはその打ち手の方向性がよいと思うんですが、今回のワークの場合、実際に大会施設に動いてもらわないといけないので、もう少し具体的な行動案があると実行しやすいと思います。例えば...」といったように、とりあえず認めてから議論を深める方向に持っていきます。

 

細かいようですが、実はこの「今回のワークの場合、実際に大会施設に動いてもらわないといけないので、」という部分が評価にとって極めて重要です。

 

この部分がなかった場合、ただ単に「抽象的だから具体化しよう」といっているだけで、これなら誰にでもできる発言になってしまいます。

 

そこで、「自分はこのワークの目的と期待される打ち手の粒度がわかっているから、具体性を求めている」ということが伝わるように、「今回のワークの場合...」という文言を入れるのです。

 

すると、たとえ社員がこの発言だけを聞いていたとしても、全体感のある議論ができている学生だと思わせることができます(というか実際にそれができています)。

 

あまりKPMGが関係なくなってしまいましたが、KPMGの場合社員が常に見ている訳ではないがゆえに、以上のことがとりわけ大事だと伝えたい次第です。

 

評価方法ですが、社員は顔写真付きの候補者リストをボードで持っており、そこに評価を書き込んでいます。

 

私の見た限りでは、「誰が発表したか、誰が質問に答えたか」はあまり評価に関係していないようです。社員はボードから手を離して発表を聞いていました。おそらくそれまでの議論への貢献が最重要ポイントなのでしょう。

 

懇親会


グループワークのあとには懇親会の時間があります。

 

この「懇親会」、実は全く懇親会という感じではなく、グループワークをしていたテーブルに社員が1人入り、質疑応答をするというものです。

 

何でも質問できる機会ですが、先ほどまでグループワークをしていたわけなので、そんなにリラックスもできません。料理も飲み物も出ません。グループ面接の逆質問のような雰囲気でした。

 

とはいえ、ここでの発言は評価に一切関係しないようなので、気楽にのぞめばよいと思います。

 

これが終わるとインターンは終了ですが、その後も質問があれば少し残って社員に質問することができます。

 

その後の選考


グループワークで高く評価された人は、その後面接に呼ばれます。私の場合はインターンの6日後にメールで連絡が来ました。(いつ連絡が来るのか気になる人は多いかなと思ったので書いておきました。)

 

就活仲間たちの情報を統合するに、全体40人ほどの内、約25人が通過したようです。かなり倍率の低い選考だったということになりますね...笑

 

その後2回の面接については、近々記事を書きますので、そちらをお待ちくださいね。

 

ではでは。